TOP演目天の岩戸

天神地祇 火の神 大国主の神 事代主の神 芝鬼人 薙刀舞
五郎の王子 黄泉醜女 天の班駒 天の岩戸 天孫降臨 八俣大蛇



天の班駒 (あまのいわと)
天の岩戸
八俣大蛇

【登場神】
思金命(おもいかねのみこと)
天兒屋命(あまのこやねのみこと)
布刀玉命(ふとだまのみこと)
玉祖命(たまおやのみこと)
伊斯許理度売命
(いしこりどめのみこと)
天宇受売命(あまのうづめのみこと)
天手力男命(あまのたぢからおのみこと)
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
 弟神である須佐之男命の乱暴狼藉に恐れを抱いた天照大御神は、天の岩戸に籠もってしまわれた。すると、高天原も芦原中つ国もすべて暗闇に包まれてしまい、ありとあらゆる災いが起こった。
 これに困った神々は、天の安河原に集まって会議をもち、思金命から知恵を得ると、その指示に沿って様々な道具を用意した上で、天の岩戸の前で乱痴気騒ぎをする。
 「自分が隠れ、世界が暗くなったのになぜ楽しそうに騒いでいるのか」。不思議に思った天照大御神は天の岩戸を少し開き、様子をうかがった。天宇受売命が「あなた様よりも尊い神様がいるので楽しく遊んでいるのです」と答えると、その様子を見ようと更に少し踏み出した天照大御神を天手力男命が引き出した。これによって、世界に光が戻ったという。
 この騒動の罰として、須佐之男命は手足の爪を抜かれ、体罰を受け、高天原から追放された。

 この時の天宇受売命の舞いが神楽の起源であるといわれており、祭祀により用意された勾玉は八坂瓊曲玉(やさかにのまがたま)、鏡は八咫鏡(やあたのかがみ)として、日本三種の神器に数えられている。

【解説】
 8人という舞手が様々な衣裳を着て舞うことから、上沼田神楽では昔から「衣裳見せ」と呼ばれてきた。昭和30年頃を最後に途絶えていたものの、地区の古老の指導をいただいて、平成25年に、約50年ぶりの復活となった。